■CUSTOMIZE CONCEPT
本来LP CTMはゴールドパーツが標準であり、ラッカー塗装の経年変化でバインディングが「黄ばむ」事で絶妙な美しさが現れる。今回Style-Sは全てをクロームメッキパーツに変更し、バインディングの「黄ばみ」も起きないようポリウレタン塗装を使用し、モノトーンの外観をイメージしたコンセプトでまとめました。標準仕様に対し、CUSTOM感を出すため、殆どのパーツをリセスマウントにして、いわゆる「取って付けた」感を出来るだけ無くし、パーツ各々の為に作られたボディー設計である点を強調しました。可能な限り「ビス」を減らし専用ボルトでのマウント(裏パネル、ジャック部等)にも変更しています。
「フェンダースケールでフロイドローズ搭載」と言うどう考えても「だったら他のギターを使えよ」とあえて言われる様な全く相反する要素をあえてこのレスポールに取り入れると言う大胆なカスタマイズにチャレンジ。
■CRAFT WORKS
正直このモデルは1から作った方がはるかに早く、楽に製作出来た事は始める前から明確でした。しかしこういったカスタムモデファイといものは、「元は本物のギブソンなのに、あんなに酷いことしてる...」とい所に醍醐味があると言うものです。楽して1から作っちゃったら面白くも何ともない・・・
実際の作業はかなり困難を極めました。当時のカスタムは指板材やジョイントの接着はかなり強固でアイロンを当てる程度ではビクともせず、苦心惨憺しました。フロイド搭載に関してもナット幅が合わずヘッドの首部分の形状を細くしセルも巻き直し、ネック仕込み角を変えると言う大工事が伴いました。バック面をアーチ化する事でヒール部の厚みを薄くし、ヒールレスカット等の様に外観を変えてしまう事なくハイポジションの握りを安定させました。当時のジョイントは、フロントP.Uまで届いていない短いものであったのでディープジョイントの仕込みにも変えています。ギターの軸となるスケール(弦長)をフェンダースケール648mmに変更するため、ネックジョイント部の延長、カスタムセルを多く巻いた指板材の再製作と言った作業も行っています。エスカッションはブラスの削り出しで、スイッチプレート等もクロームメッキ処理を行っています。 |
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■Grover® Imperial
■Wrench Keeper
■Coin Switch Plate
■Back Panel w/Binding
■パネルを外す事無く調整可能 |
■Side Position Mark
■Double Circle Dot
■Silver Knob Recess Mount
■Output Jack Recess Mount
■Spring Ajuster |